占いと心理カウンセリングの違い

占いと心理カウンセリングの違いについては、よく、心理カウンセラーが文章を記載しているのを見かけますが、西洋占星術師として、占いに携わる私の視点から、占いと心理カウンセリングの違いについて書かせて頂きます。

占いと心理カウンセリングの違いと共通点について

1.ご相談内容に対して占い師は既に結論を持っており、カウンセラーは無知である
2.占いには背中を押しい欲しいご相談者が多々来られる
3.占いと心理カウンセリング共通する事項

1.ご相談内容に対して占い師は既に結論を持っており、カウンセラーは無知である

占い、心理カウンセリングともに、ご相談者様は、何らかの悩みを抱えて来談されることでしょう。

そして、占い師は占術によって、ご相談者様の悩みに対する答えを一瞬で出してくると思います。

西洋占星術であれば、星の配置。

タロット占いであれば、タロットカードの並び。

そして、占術より出た答えをお伝えすることが占い師の役割です。

しかし、心理カウンセラーは、ご相談者様の悩みのテーマをお伺いしても、すぐに、答えを出せません。

それは、カウンセラーとは、ご相談者様の話しを伺いながら、ご相談者様と共に、抱えられている問題の本質を理解していくものであるからです。

占い師が占術より、悩みに対する答え、アドバイスを一瞬で出すのに対して、心理カウンセラーが、問題に対するアドバイスに辿り着くまでには、対話を重ねる必要があり、時間がかかるのです。

この点において、カウンセラーは、「無知」からの出発となり、相談内容に対するアドバイスに至るまでには、コミュニケーションと時間が必要となってくるのです。

これが、私が思う、占いと、心理カウンセリング対する、決定的な違いです。

また、ご相談者なかには、カウンセラーとの対話に拒否反応があり、答え、助言、アドバイスのみを求められる方もおられるでしょう。

このタイプのご相談様は、心理カウンセリングを受けるより、占いの方が向いていると思われます

また、先ほど、カウンセラーは相談内容に対して「無知」と書きましたが、来談当初は「無知」であっても、時間をかけてお話しを伺っていくに、問題の本質を掴みます。

この点においては、「無知」から、「賢」へと変貌を遂げるのが、カウンセリングです。

2.占いには背中を押しい欲しいご相談者が多々来られる

さて、占いに相談に来るご相談者様の中には、問題解決に向けて動くために、背中を押して欲しい、この要望が高いと聞いています。

とくに霊感占いに対しては、背中を押して欲しい要望が高いようです。

自分ではなかなか前に進めない困りごと、弱気になっている心を、占い師から力強い言葉を頂き、前に進みたいのでしょう。

さて、心理カウンセラーは、「背中を押すでしょうか?」。

心理カウンセラーある私は、ご相談者様が前に進めない場合、背中を押すという行為を簡単にすることはありません。

なぜ、抱えている問題解決に向けて進めないのか、何に困っているのか、具体的にお話しをお伺いして、前に進めない理由を明確にしていくます。

そのうえで、前に進むためにはどうするか、また、前に進む時の様々なリスクについても、話し合うようにしています。

ここでも、心理カウンセリングはご相談者様との対話を重視、ご相談者に話して頂くことを促すことになります。

でも、「背中を押して欲しい」、「前に進みたい」、それだけで十分と思われる、ご相談者様にとっては、心理カウンセリングより、占い師に相談される方が向いているでしょう。

心理カウンセラーと一緒に悩み解決に向けて話し合いたいのか、占い師に強く背中を押してもらい勇気を頂きたいのか。

ご相談者様の要望によって、心理カウンセラーに相談するか、占い師に相談するのか、決定されるのでしょう。

さて、おもしろい統計があります。

海外では悩みの相談は心理カウンセラーに相談するのが一般的なのですが、日本においては、占い師に相談する割合が高いそうです。

占い師に対して相談する方が、敷居が低いのでしょうか?

3.占いと心理カウンセリング共通する事項

心理カウンセリング、及び、占いに対する違いの認識として、

心理カウンセリングはご相談者様とともに、問題解決に向けて一緒に考える。

そして、ご相談者の同意のもと、ご相談者様自身が問題解決に向けて動く。

しかし、占いは、問題解決をどうするか等、占い師が「決める」場であると、心理カウンセラーの認識不足の意見を聞いたことがあります。

占い師は、ご相談者様の悩みの解決に向けて様々なアドバイスを行うでしょう。

その、アドバイス、助言は、占術の結果によって行われるのですが、実は占い師がご相談者様の悩みに向けた解決を決めているわけではありません。

それは、不可能なのです。

心理カウンセリングであれ、占いであれ、主役はご相談者です。

占い師の占術の結果の、助言、アドバイスに対して、それを受け入れるか、否かは、ご相談者様にあります。

これと同様に、心理カウンセラーと話し合って得た、助言、アドバイスを受け入られるか、否かは、ご相談者様です。

結局、心理カウンセリングであれ、占いであれ、全てを「決めている」のは、選択権を持つ、ご相談者なのです。

これが、占いと心理カウンセリングにおける、共通の事項なのです。

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