占い|未来予測における「絶対」という言葉が持つ危険性

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占いで「絶対」と言われたら要注意!その言葉がもたらす心の闇とは

「あなたの未来は絶対にこうなります。」

もし、占い師からこんな言葉を投げかけられたら、あなたはどう感じますか?

私は過去に3人の異なる占い師から、未来について「絶対」と言い切られた経験があります。
そのうち2回は、私を不安にさせる内容でした。
残りの1回は希望を感じさせるものでしたが、実はそのどれもが現実とは異なる結果に終わりました。

なぜ占い師は「絶対」という言葉を使うのか?
そして、その言葉がご相談者様にどのような影響を与えるのか?
この疑問は、私が自身の経験を通して深く考えるきっかけとなりました。

占いにおける「絶対」という強い言葉が抱える問題点

1.相談者の心に与える「絶対」の影響を軽視していませんか?

私が経験したように、不安を煽るような未来予測に「絶対」という言葉が使われると、相談者の心には大きな負担がかかります。
占いは、本来、相談者の悩みに寄り添い、より良い未来へ導くためのツールであるべきです。

それにもかかわらず、人の心を顧みず「絶対」と言い切ることは、占い師としての人間性を疑わざるを得ません。

また、占いの結果が現実になる根拠はどこにもありません。
ご相談者様を不安に陥れる言葉を平然と使う行為は、共感能力の欠如と言えるでしょう。
占い師は、相談者の心の機微を理解し、言葉の選び方に細心の注意を払う必要があります。

「もし自分が同じ言葉を投げかけられたらどう感じるか?」

この問いを常に持ち、相談者に寄り添う姿勢こそが、対人援助職としての占い師に求められる資質だと私は考えます。

2.希望的な「絶対」も無意味になるケースがある?

一方で、希望的な内容の未来予測に「絶対」という言葉が使われることもあります。

私の経験では、「成功への第一歩」というニュアンスの未来予測を「絶対」と言われたことがあります。
しかし、当時の私はその内容を現実化することを望んでいませんでした。
なぜなら、それを実現するには膨大な時間が必要であり、私にはその余裕がなかったからです。

このように、たとえ希望的な内容であっても、相談者自身がそれを望んでいなければ、その「絶対」には何の意味もありません。
占い師は、ご相談者様の希望や状況を十分にヒアリングし、一方的に未来を断定するべきではありません。

3.「絶対」が外れれば、それは「詐欺」と変わらない

3人の占い師から「絶対」と予言されたことは、結果として全て外れました。「絶対」と言い放ちながら結果が外れることは、ご相談者様に不要な不安や期待を抱かせ、結果として裏切る行為に他なりません。

料金を受け取りながら「絶対」という確信的な言葉を使い、結果を外すことは、職業倫理に反する行為です。
さらに、人の心に深く踏み込み、一時的にせよ感情を揺さぶることは、その責任を強く問われるべきです。

はっきり申し上げます。
「絶対」という未来予測をして、それを外した占い師は、誠実さに欠けると言わざるを得ません。

私自身も西洋占星術を学び、未来予測を行うことがありますが、占術上の未来と現実に進行する未来が必ずしも一致しないという事実を常に認識しています。

未来予測は「当たる」「外れる」の世界であり、そこに「絶対」という確固たる予言は存在しません。

占い師に求められる「言葉の力」

占い師には、占術の知識や技術だけでなく、目の前のご相談者様に寄り添い、適切な言葉で伝える「言語力」が不可欠です。

「絶対」という言葉の重みを理解し、その使用には細心の注意を払うべきです。

私たちは、ご相談者様の心に深く関わる仕事をしているからこそ、言葉の選び方に責任を持たなければなりません。

「詐欺師」と呼ばれないためにも、そして何よりも、ご相談者様の未来を真にサポートするためにも。

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