山羊座の「真面目さ」と「野心」の根源にあるもの

私の太陽星座は山羊座です。

今回は、占星術の一般的な特徴を踏まえつつ、私自身の観点、そして本職である心理カウンセリングの視点も交えながら、山羊座の性格特徴を深く掘り下げてみたいと思います

真面目な山羊座について、その深層を考える

Index
1.山羊座の一般的な特徴と「真面目さ」
2.「山羊座だから真面目」ではない?性格形成の多面性
3.山羊座の「自己防衛心」に基づく野心とその目的

1.山羊座の一般的な特徴と「真面目さ」

山羊座は、責任感の強さ、規範意識の高さ、秩序を重んじる姿勢、そして人並み以上の根気といった性格上の特徴で語られます。

これらを一言で表すなら、「真面目」という言葉がぴったりでしょう。

しかし、この山羊座特有の真面目さは、一体どこから来ているのでしょうか?

私自身が山羊座であるため自己分析を重ねた結果、この真面目さの根源には、強い「自己防衛心」があるのではないかと考えるようになりました。

では、何から自分を守ろうとしているのか?

それは、常に心の奥底にある、漠然とした「不安」や「恐れ」ではないでしょうか。

「真面目に」、「正しく」振る舞っていれば、人から咎められることもなく、社会から逸脱することもない。

そうすることで、心に感じる不安や恐れを最小限に抑え、安全な状態を保とうとする防衛的な姿勢態度こそが、山羊座の真面目さの正体である、というのが私の見立てです。

この「不安」や「恐れ」の対象は人それぞれですが、山羊座の方の中には、それを意識することなく、ただ「そうあるべき」と真面目を貫く方もいらっしゃるでしょう。

2.「山羊座だから真面目」ではない?性格形成の多面性

さて、私は心理カウンセリングを本職としています。

そのため、「太陽星座が山羊座であるから、皆が画一的に真面目な人になる」と単純に結論づけることはできません。

人間の性格は、生まれ持った気質(持って生まれた個性)と、育った環境によって複雑に形成されると考える方が、より現実に即しています。

この観点から西洋占星術を捉え直すと、山羊座の人は、その真面目さや性質を形成する気質を持って生まれ、さらにそれを育むような環境の基に成長したと考えることができます。

事実、私自身、幼少期より厳しい親子関係の問題から強迫的な不安を抱えながら成長しました。

山羊座にとって、この「恐れや不安といかに向き合い、いかに折り合いをつけていくか」は、まさに人生のテーマのように感じられます。

そして、真面目さと表裏一体で、「安定」を求める傾向も非常に強いと言えます。
冒険よりも堅実な道を好み、安定した生活を何よりも望む。

恋愛においても、情熱に駆られるような熱中する関係性というよりは、ムードやドラマチックさにはやや欠けても、裏切りや傷つくことを恐れるがゆえに、安定した関係性を求める傾向が高いのではないでしょうか。

こうした「安定志向」の裏側にも、山羊座の根深い「不安」や「恐れ」を垣間見ることができます。

3. 山羊座の「自己防衛心」に基づく野心とその目的

真面目でコツコツと安定した生活を望む山羊座ですが、実は非常に強い野心や野望を内面に秘めています。

この山羊座の野心は、どこから来るのでしょうか?

燃えるような野心と聞くと、火のエレメント(牡羊座、獅子座、射手座)が自然に連想されます。

しかし、地のエレメントである山羊座がなぜ「野心家」と言われるのか。

その答えもまた、根底にある「不安」と「恐れ」に見出すことができます。

山羊座の野心は、他人を支配したいという欲求が目的というよりも、「経済的に困らない安定した生活」、「社会の中で確固たる地位を築くこと」、さらには「社会に対する重責を果たしたいという使命感」といった、不安を感じない、揺るぎない生活基盤を求める思いに繋がっています。

これこそが、自分自身を守り、不安を解消するための、「自己防衛に基づく野心」と言えるのではないでしょうか。

また、「社会に対する使命感」とは、具体的には「社会的な上位の肩書や地位」を求める傾向として現れます。

コミュニケーションが苦手、ユーモアに欠ける、と評されがちな真面目な山羊座は、どこか他者との違いに強い劣等感を抱えている可能性があります。

社会において上位の肩書を狙い、成功を収めることは、この根深い劣等感を解消し、自己の価値を社会的に証明するための心理的な行動であると、私は考えています。

山羊座の野心は、情熱的な欲求というより、「不安を乗り越え、自己の安全を確保するための、緻密で堅実な戦略」なのです。

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