私の「頑固さ」と「個性」|第1ハウスの天王星とノーアスペクトの土星

私は自分のことを、かなり「頑固な性格」だと認識しています。
それは大人になってからではなく、子どもの頃からの筋金入りです。

例えば、小学校低学年の頃。学校の先生に注意された際、私は自分の納得がいかないことに対して謝ることができず、机ごと廊下に放り出されたことがありました。

この頑固さは幼少期から発揮されていたため、「生まれ持った気質」とも考えられます。

しかし一方で、これは親子関係に起因する「後天的な性格」であるとも分析していました。

私の両親は、養育態度に一貫性がなく、言うことがコロコロと変わる傾向がありました。
子供心にそれがとても嫌だった記憶があります。

そのため、成長した私は親を反面教師とし、「一貫性」や「徹底性」を過剰に重んじるようになり、結果として頑固さが形成されたのだと。

心理学的には、そう解釈するのが自然です。

しかし、西洋占星術のネイタルチャート(出生図)を紐解くと、そこにはもう一つの興味深い「真実」が描かれていました。

ノーアスペクトの土星と1ハウスの天王星の影響から考える

Index
1.土星のノーアスペクト: 徹底したこだわりの源泉
2.アセンダント(ASC)と天王星: 「第一印象」に潜む反骨精神
3.その後の私とこれからの活動について

1.土星のノーアスペクト:徹底したこだわりの源泉

西洋占星術において、他の天体と角度(アスペクト)を取らない「ノーアスペクト」の天体は、そのエネルギーが純粋、かつ極端な形で発揮されやすいと言われています。

私の場合、課題や制限、そして「現実的な基盤」を司る土星がノーアスペクトです。

また、土星には「忍耐」や「秩序」、そして「頑固さ」という意味があります。

通常、土星の頑固さは、社会のルールを徹底して守るような「堅実さ」として現れることが多いですが、ノーアスペクトの場合、それが暴走したり、あるいは突出した才能となったりします。

職人が自己流にこだわり続けるような、独自の頑固さです。

私の場合、このエネルギーは「一本筋を通して生きたい」、「あることを極めたい」という強烈な想いとして現れているようです。

会社を退職してから20年以上、お金にならなくても文章の発信を続けていること。

これは、ひとつのことに徹底的にこだわり続ける「執着力」とも言えますが、

まさに土星のノーアスペクトが持つ「持続する頑固さ」のパワーが、ポジティブな方向に昇華されているのだと感じています。

2.アセンダント(ASC)と天王星:「第一印象」に潜む反骨精神

次に、ホロスコープの「第1ハウス」と、そこにある星に注目してみます。

第1ハウスの起点となるアセンダント(ASC)は、占星術において非常に重要なポイントです。

アセンダントとは、あなたが生まれた瞬間に東の地平線にあった星座の度数を指します。

これは「世界への玄関口」であり、「他者に対して無意識に見せている顔(ペルソナ)」や「生まれ持った資質・第一印象」を表します。

心理学では、ペルソナ(仮面)は成長過程で社会適応のために形成されていくものと考えますが、占星術のアセンダントはもっと本能的です。

「なろうとしてなった自分」ではなく、「考えるよりも先に反応してしまう、ありのままの自分」に近いのです。

このアセンダントに最も近い星(ライジング・プラネット)は、その人の性格や行動パターンに強烈な影響を与えます。

私の場合は、第1ハウスにあり、アセンダントに寄り添うように天王星が位置しています。

天王星は「改革」、「独自性」、「反権威」、そして「自由」を象徴する星です。

「反権威」というキーワードで振り返ると、冒頭のエピソード、小学1年生で権威ある先生に謝らず、廊下に放り出された出来事が、あまりにも鮮明にリンクします。

これは親の教育への反発以前に、私の魂の青写真(ホロスコープ)に刻まれた「理不尽な権威には屈しない」という天王星の気質が、無意識のうちに発動していたのでしょう。

もちろん、そこに土星の「頑固さ」が加わり、あの日の「絶対に謝らない自分」が完成していたのだと推測できます。

3.その後の私とこれからの活動について

「ノーアスペクトの土星」と「第1ハウスの天王星」。

この2つの要素を掛け合わせると、私の社会人生活がなぜスムーズにいかなかったのか、その理由が見えてきます。

私は会社員として組織に馴染むことができませんでした。
仕事内容の不一致もありましたが、何より「上司だから」という理由だけで偉そうに振る舞う人や、理不尽な上下関係に耐えられなかったのです。

これは、組織に縛られることを嫌う天王星(反権威・自由)の影響が大きかったのでしょう。
もし、個人の裁量が大きく、自由な組織であれば、また違った未来があったかもしれません。

そして今、私は58歳からの学びを経て、2026年に「西洋占星術を活用した心理カウンセリング」を開始しようとしています。

「占い×心理学」というあまり例のないアプローチ。

これもまた、「人と同じことはしたくない」、「独自の道を切り拓きたい」という、第1ハウスの天王星からのリクエストだと感じています。

そして、その独自性を飽きることなく、徹底的に追求し続けられるのは、あの頑固なノーアスペクトの土星が支えてくれているからです。

心理学的な視点(養育環境の影響)と、西洋占星術的な視点(生まれ持った気質)。

どちらか一方だけではなく、両方を融合させることで、自分の人生の「なぜ?」が論理的かつ立体的に見えてきます。

「頑固さ」も「馴染めなさ」も、否定するものではなく、自分らしく生きるための重要な資質だったのです。

このように、多角的な視点からあなた自身の「取扱説明書」を紐解いていく。

それが、私の目指す、西洋占星術を活用するカウンセリングです。

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