乙女座の火星と金星:完璧主義の裏側にある心理と自己受容

私のアセンダント(ASC)は乙女座です。 皆さんは「乙女座」と聞いて、どのような印象を持ちますか?

一般的には、「真面目」、「シャイ」、「頭脳明晰」、「優秀な実務家」といった、ちらかといえば控えめで堅実なイメージが強いかもしれません。また、「完璧主義」で、恋愛に関しては少し「奥手」という印象をお持ちの方も多いでしょう。

心理カウンセラーである私は、ある人が「乙女座らしい性格(完璧主義など)」を形成するに至った背景には、星の配置だけでなく、過去の成育歴や親の養育態度が深く関わっていると考えています。

単に「乙女座だからその性格になった」のではなく、「乙女座の資質を持つ子が、その資質を伸ばす(あるいは強化せざるを得ない)環境で育った」という相互作用の視点です。

今回は、乙女座がより生きやすく、幸せになるためのヒントを「火星」と「金星」の観点から紐解いていきます。

乙女座がより幸せになるために

1.完璧主義の正体:親の期待と成育歴
2.自分を追い詰める「100点」の呪縛
3.乙女座の火星:攻撃性と自己評価のゆくえ
4.乙女座の恋愛と金星:高い理想と自己受容
5.不完全な自分を愛する「自己受容」

1.完璧主義の正体:親の期待と成育歴

乙女座は「完璧主義」、「職人気質」の星座と言われます。
しかし、人は生まれながらにして完璧主義を目指すわけではありません。

もちろん生まれ持った気質はありますが、その気質を「完璧主義」という形に開花させるのは、多くの場合、親の「完璧でありなさい」という無言のメッセージや養育態度です。

  • 生まれ持った気質
  • 星の影響
  • 誕生後の成育歴

これら3つが密接に絡み合い、乙女座特有のストイックな性格が築き上げられます。

いわば、星が示す設計図を、環境が具体化していくようなプロセスです。

2.自分を追い詰める「100点」の呪縛

そもそも完璧主義とは、「自分の意志で行うこと、あるいは組織で任された仕事を、ミスなく100%完璧に遂行しようとすること」を指します。

しかし、人間にとって100%を維持し続けるには膨大なエネルギーが必要であり、どれほど注意を払っても多少のミスは起こるのが自然です。

乙女座の完璧主義は、この「自然なミス」を許せないがゆえに、自分自身を苦しめてしまうのです。

3.乙女座の火星:攻撃性と自己評価のゆくえ

火星は「意欲」や「攻撃性」を司る星です。
火星が乙女座に位置すると、そのエネルギーは「完璧であること」へと強く向けられます。

最大限努力した結果のミスであれば、本来は許容されてしかるべきです。
しかし乙女座の火星は、100%でない結果に対して厳しく、自己価値を著しく下げてしまう評価を下しがちです。

その結果、客観的には高い成果を上げていても、本人の自己肯定感は一向に上がらないという現象が起きます。

すると、その心理的な反動(バランス調整)として、他者に対しても口やかましくなり、ミスをあげつらってしまうことも少なくありません。

実は私自身も、アセンダントが乙女座で、そこに火星が入っています。

だからこそ実感するのは、乙女座の火星をうまく扱うコツは「最大限頑張った自分をまず認めること」、「自分の中に確固たる軸を持ち、他者への細かい批判を手放すこと」にあるということです。

4.乙女座の恋愛と金星:高い理想と自己受容

乙女座の完璧主義は、恋愛面(金星)では「理想の高さ」として現れます。
なぜ、それほどまでに相手に高い理想を求めてしまうのでしょうか。

心理的な側面から見れば、それは「不完全な自分を許容できない」ことの裏返しだと言えます。

無意識のうちに、自分の欠けている部分や低い自己価値を、理想的なパートナーと付き合うことで埋め合わせよう(補償しよう)としているのです。

また、乙女座のエネルギーは、秩序や実務といった「内なるルール」に向きやすく、外側へ自分をアピールするパワーはそれほど強くありません。そのため、

a)シャイで内向的になる
b)告白して拒絶されることを人並み以上に恐れる
c)理想が高すぎて、出会っても相手の欠点ばかりが目に付く

という悪循環に陥り、満足のいく恋愛が遠のいてしまうことがあります。

「白馬の王子様」を待つあまり、目の前の相手(同じように欠点を持つ人間)を見ようとせず、自ら失望や失恋へと突き進んでしまうのは、非常にもったいないことです。

5.不完全な自分を愛する「自己受容」

乙女座の火星や金星が抱える生きづらさを解消する方法は、共通しています。
それは、「不完全な自分を認めること」です。

・完璧でなくても、価値がある。
・最善を尽くしている自分を、そのまま認める。

心理学でいうところの「自己受容」です。
自己受容ができていないと、自分の不完全さを埋めてくれる「完璧な誰か」を探し続けてしまいます。

「彼(彼女)さえいてくれれば、私は完璧になれる」という幻想を手放しましょう。

自分も他者も、同じように欠点を持った不完全な人間であると認識すること。そこから、本当の意味での穏やかな人間関係と、自分らしい幸せが始まっていくのです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!